概要
- University of California(UC)の 600人超の教員 が、STEM志望者向けに 標準化テストの復活 を要望
- テスト廃止後6年間 で、入学者の数学力低下が顕著
- SAT/ACT再導入 とSTEM教員による基準策定を提案
- UC内外で 多様な意見 と議論が続く
- 入試改革 は今後の審議・決定事項
UC教員による標準化テスト復活要請
- UC Berkeley数学者主導で、 600人以上の教員が公開書簡 を提出
- STEM志望者の 入試でSAT/ACTの必須化 を2027年秋から要望
- STEM分野教員による 入学基準の監督権限 付与を提案
- 過去6年のテスト廃止 で、入学者の数学力評価が困難化
- 教員が 中学校レベルの数学の再指導 を余儀なくされる現状
- 2021~2023年、Berkeleyの 微積分初学者の20%以上 が基礎力不足と診断
- 数学的基礎力=リテラシー であり、これがなければSTEMでの成功は構造的に困難との指摘
標準化テスト廃止の経緯とその評価
- 2020年5月、UC理事会が SAT/ACTの入試利用廃止 を全会一致で決定
- 人種・経済格差への配慮 が主な理由
- 当時の 学内タスクフォース報告 では、テスト利用がむしろ不利な生徒の入学機会を拡げる可能性を示唆
- 高校成績よりテストスコアの方が大学成績の予測精度が高い と分析
- COVID-19の影響で 全米の多くの大学も一時的にテスト必須を停止
- その後、 Harvard、Stanford、Caltech等がテスト必須を復活
UC内外での議論と反発
- UC San Diego報告では、 2020~2025年に高校レベル未満の数学力の新入生が約30倍に増加
- 70%が中学校レベル未満 との指摘
- UC Berkeley数学教授Zvezda Stankovaは、「 SAT不在が多様性に不利」との立場
- 「 合格しても数学力不足で脱落する現状 は多様性推進に逆行」と主張
- 一方で、 SATが低所得・第一世代・マイノリティを不利にする との反論も存在
- UC Berkeley Saul Geiserの報告では、 高校GPAがSATより1年次成績の予測に優れる と指摘
カリフォルニア州の高校生数学力の現状
- パンデミック以降、数学力が約4分の1年分低下
- 州全体で 37.3%の生徒が学年基準を達成
- 11年生(大学進学時期)では 30.5%が基準達成または超過
- そのうち約半数は「 STEM進学に十分な準備ができている層」
UC入試改革の今後
- 入試要件変更はAcademic Senateの審議を経て理事会へ
- Smarter Balanced(州学力テスト)やSAT/ACTの再導入案 も議論中
- 2024年6月末までに 最終案の策定予定
- UCリーダーは「 教員の懸念に耳を傾け、K-12教育機関との連携を強化」とコメント
- 今後も多様な意見と調整が続く見通し
SATを廃止した後の数学の不足が急増しているのは、根本的な問題を浮き彫りにしてるよね。それは成績のインフレ。SATやACTのような標準化された基準がないと、基準が緩い高校の4.0 GPAも、厳しい高校の4.0 GPAも同じに見えちゃう。逆に、テストの要件を撤廃することで、一番影響を受けるのは恵まれない学生たちなんだよね。SATの準備には本とインターネット接続が必要だけど、競争力のあるプロフィールを高額な課外活動やスポーツ、エリートのサマーキャンプだけで作るのは、もっとお金に依存してる。標準化テストは完璧じゃないけど、客観的な平等の手段としては唯一のものなんだよね。