概要
- 世界の新規がん症例の約12% が感染症に起因
- Helicobacter pylori や HPV など主要な感染症ががん原因
- 地域差が大きく、予防策の普及が課題
- カナダでも毎年7000件超 の感染症関連がんが発生
- ワクチンやスクリーニングの普及 が重要な対策
感染症が引き起こす世界のがん
- 2024年、世界で新たに2,300,000件 のがん症例が感染症に起因
- 全新規がん症例の12% がウイルス・細菌などの感染による発症
- The International Agency for Research on Cancer (IARC) による調査結果
- Helicobacter pylori が最多で76万件、主に東アジアで多発
- Human papillomavirus (HPV) は子宮頸がんの100%、肛門・外陰部・膣・陰茎・一部頭頸部がんも引き起こし、年間75万件
- Hepatitis B virus (HBV) と Hepatitis C virus (HCV) は肝臓がんの主因
- Epstein-Barr virus (EBV) は26万件で、鼻咽頭がん・一部胃がん・ホジキンリンパ腫と関連
- HIV や Merkel cell polyomavirus など新たな感染症もがんとの関連が判明
研究の進展と新たな知見
- がん原因となる感染症の種類が拡大
- 過去に認識されていなかったウイルス が新たにがんとの関連を示す
- EBV は多発性硬化症のリスク因子でもあり、ワクチンや治療法が未開発
- 感染症対策の地域格差 が依然として大きい
- 高所得国はワクチン・スクリーニング普及 で感染症関連がんが減少傾向
カナダにおける感染症関連がん
- 感染症起因のがんは全体の4% (2019年調査)
- 年間7,000件超 の新規がん症例が感染症に由来
- HPV関連がん の予防にはワクチン接種が重要
- 子宮頸がんワクチン接種率 は州によって66〜80%と地域差
- カナダの目標 :ワクチン・スクリーニング率90%達成、2040年までに子宮頸がん根絶
胃がんとHelicobacter pylori
- Helicobacter pylori は胃がんの主因で、特に東アジアで高発生率
- カナダでは年間2,000人が胃がんで死亡
- 血液・呼気・便・内視鏡での検査 が可能
- 2週間の抗生物質治療 で除菌可能
- 混雑した生活環境や幼少期の衛生状態 が感染リスクを高める
- 家族歴や先住民コミュニティ など高リスク層へのスクリーニング推奨
予防と今後の課題
- 感染症対策(ワクチン接種・スクリーニング)の普及 ががん予防の鍵
- 低・中所得国でのアクセス格差 が大きな課題
- 既知の効果的対策の世界的な実施 が求められる
- 新たな感染症リスクの早期発見と対応 が今後の研究課題
いつも良い読み物だね。ほとんどの癌は環境によるもので、その多くは肥満や悪い食生活、喫煙や飲酒が原因なんだ。この4つを改善すれば、癌になる確率を50%以上減らせるよ。