Ubuntu 26.10がRustベースのコアユーティリティへの移行を完了
概要
- Ubuntu 26.10でコアユーティリティがRustベースに完全移行
- セキュリティ問題で保留されていたcp、mv、rmも安全なRust版へ
- CanonicalはRust開発支援に年間4万ユーロを寄付
- 移行は主にセキュリティ向上が目的
- ユーザー体験はGNU版と同等、違いはセキュリティ面
Ubuntu 26.10でRustベースコアユーティリティへ完全移行
- Ubuntu 26.10(コードネーム: Stonking Stingray)で、 コアユーティリティ がすべて Rustベース に
- これまで セキュリティ問題 (TOCTOU:time-of-check to time-of-use)で GNU版 が残っていた cp, mv, rm も uutils版 に移行
- 上流で問題が解決され、 Ubuntu 26.10 で完全移行が実現
- Rustベースの uutils は、 ls, cat, chmod, du などの一般的なコマンドラインツールも網羅
- コマンドの 動作互換性 を重視し、 GNU版 との違いはバグとして扱う方針
Rust移行の背景とCanonicalの取り組み
- 2025年 からCanonicalエンジニアが “oxidising” (基盤ソフトウェアのRust化)を開始
- Rust はコンパイル時に メモリバグ を検出できるため、 C言語 よりも セキュリティ が向上
- Ubuntu 25.10 で初めて Rustベースユーティリティ を搭載し、 sudo もRust版がデフォルトに
- 移行過程 で問題も発生したが、Canonicalは uutilsのセキュリティ監査 を実施し、問題を特定・修正
- Trifecta Tech Foundation のゴールドスポンサーとして 年間4万ユーロ を寄付
- 同財団は Network Time Protocol (NTP) のRustリライトを進行中
- Ubuntu 27.10 でRust版NTPクライアントをデフォルト採用予定
エンドユーザーへの影響と今後の展望
- Rust版コアユーティリティ の導入による 機能的な違いはなし
- セキュリティ向上 が主目的で、ユーザー体験は GNU版と同等
- Ubuntu 26.10 ‘Stonking Stingray’ のベータ版は今月後半、 正式リリースは2026年10月15日 予定