概要
- AIの普及 によるソフトウェア開発の変化への個人的な違和感
- 人間同士のつながり や学び合いの大切さを強調
- 自身の Android開発者としての成長と経験 の振り返り
- AI活用によるスキルや体験の希薄化 への危惧
- 最後まで 人間中心の開発 を志向する強い意思表明
AIを使えないと置いていかれる時代?それなら置いていってほしい
- 2014年、大学で Javaプログラミング を学びつつ、無料のAndroid開発講座を受講
- 最初の課題は ローカルストレージ付きToDoリストアプリの開発
- 完成したアプリを両親に見せた瞬間が 「ひらめきの瞬間」 となった体験
- 自分で作ったアプリ が手元のデバイスに存在する喜び
- いつでも使える 実用的なツール を自分で生み出した実感
- この経験から 人の役に立つものを作る意義 を強く認識
- 2018年には、自身が開発した 出会い系アプリ で妻と出会うという実体験
成長の原動力は「人」
- その後10年、 Androidエンジニア としてスキルを磨き続ける
- 特別な誰かのため、現実世界で役立つアプリを複数開発
- 初学時は 知識の吸収 を重視
- オンライン講座やGoogleのエンジニアによるコースに夢中
- 授業の合間や昼休みも惜しんで アプリ開発に没頭
- ハッカソン にも多数参加
- 熱意ある仲間とともに、寝る間も惜しんで アイデアと技術を形にする体験
- 作品の出来や賞の有無より 「作る過程」そのものが報酬
仲間とともに成長する喜び
- 卒業後、 デジタルマーケティング会社 でAndroidエンジニアとしてキャリアを開始
- 初日に「 RxJava を知っているか?」と問われ、即座に不安に
- しかし先輩が 無償で知識を共有 し、共に成長できる環境を実感
- その後、 Droidcon NYC への参加
- 同じ情熱を持つエンジニアたちと出会い、 知識の共有・発表の意義 を認識
- 次世代のエンジニアへの 恩返しの意識 が芽生える
人間らしい学びと成長の価値
- こうした経験の中で、 人とのつながり こそが特別なものだと痛感
- 難題に直面した時の 笑い合い や、夜通しの作業で得る連帯感
- 無償で教えてくれる人々 の存在が、技術の発展を支えてきた事実
AI時代の到来と違和感
- LLM(大規模言語モデル) の登場で、ソフトウェア開発のスタイルが変化
- 「コードを学ばずに プロンプトだけで開発 できる」という約束
- 初めは期待したが、実際は バグや誤情報、未完成のコード も多発
- 最新のツールでは改善されたが、 人間的な体験が希薄 になったと感じる
- 分からないことがあればAIに頼り、 Stack Overflowのような人間同士の議論や学び が減少
- 試行錯誤や議論による深い理解、自分のスキル向上の機会が失われる懸念
自動化と人間の役割
- エンジニアは 自動化 を好むが、 重要な思考まで自動化 すると本質的なスキルが弱体化
- 一部では「AIで作業効率化→より創造的な思考に集中できる」との主張も
- しかし 試行錯誤や失敗から学ぶ過程 がソフトウェア開発の本質だと主張
フィードバックと人間関係の重要性
- コードのフィードバックもAI任せではなく、 同僚と議論し合う過程 が大切
- 他者の経験や視点から学ぶことの価値
- AIは 統計と過去データの集積体 であり、 人間の情熱や喜びを共有できない
- 「 一緒に作った!」という感動を分かち合えるのは人間同士だけ
人間中心のソフトウェア開発への回帰
- 人とつながり、支え合い、学び合う ことへの強い渇望
- 自分の経験を 発信し次世代に伝える ことの大切さ
- AI利用で弱まった習慣を 取り戻す決意
- ソフトウェア開発は 人間のための芸術・クラフト であり、コミュニティの力が不可欠
- 人間が作らないソフトウェアは誰のためのものなのか? という根源的な問い
- AI時代の波に乗れないなら、置いていってくれて構わない という強い意思表示
マリオ・サビオが産業革命のピーク時に言ったことがあるんだ。「機械の動作があまりにも嫌なものになる時がある。それが心を病ませて、参加できなくなる。受動的にさえ参加できない。そして、君たちは体をギアや車輪、レバー、すべての装置の上に置かなきゃいけない。それを止めさせなきゃならない。そして、それを動かしている人たち、所有している人たちに示さなきゃいけない。君たちが自由でない限り、機械は全く動かないってことを。」それでも今は機械がすべてをやっているのに、みんなうまく機能してる。最終的には、これが人間の知性を新たな高みへと導く道具の使い方になると思う。