ザッカーバーグが「メタ」の著作権侵害を個人的に承認し、奨励した
7時間前原文(variety.com)
概要
MetaとCEOのMark Zuckerbergが、AIトレーニングに関する著作権侵害で訴えられる事案。 5社の出版社と作家Scott Turowが、Metaによる大規模な著作権侵害を主張。 訴訟はニューヨーク南部連邦地方裁判所で提起。 Meta側は「フェアユース」を主張し、訴訟に強く対抗する姿勢。 過去にも類似訴訟でMetaが勝訴した事例あり。
MetaとZuckerbergに対する新たな著作権訴訟
- 2024年5月、Hachette、Macmillan、McGraw Hill、Elsevier、Cengageの5出版社と作家Scott Turowによる集団訴訟提起
- MetaとCEOのMark Zuckerbergが、AIシステム(Llama)トレーニングのため、数百万冊の書籍や記事などを違法コピーしたと主張
- 原告側はMetaが「move fast and break things」のスローガンのもと、海賊版サイトから著作物を違法ダウンロードし、AIトレーニングに利用したと訴える
- Metaは著作権管理情報を意図的に削除し、利用元を隠蔽したとされる
訴訟の主張と背景
- Metaは当初、出版社とのライセンス契約を検討し、2023年初頭には2億ドル規模の予算を議論
- しかし、2023年4月にZuckerbergの指示でライセンス戦略を中止
- 「一冊でもライセンスすれば、フェアユース戦略が使えなくなる」という社内意見
- Metaは2022年に一部出版社と限定的なライセンス契約を締結したが、主にニュースメディアやアフリカ言語の出版物が対象
- 社内メモで、LibGen(著作権侵害が明白なデータセット)の利用リスクが認識されていたが、最終的に267TB以上の海賊版資料のトレーニング利用を実施
フェアユースを巡る争点と過去の判例
- Meta側は「AIのトレーニングはフェアユースに該当する」と主張
- 2025年6月、Sarah SilvermanやJunot Díazら13名の作家による同様の訴訟で、連邦判事がMetaの行為をフェアユースと認定
- 今回の訴訟では「意図的な著作権保護回避」「ライセンス交渉の放棄」「Zuckerbergによる直接指示」など、より悪質性を強調
被害内容とAI生成物の問題点
- MetaのAI(Llama)は、原告らの著作物をそのまま、または酷似した形で出力可能
- 教科書の章、要約、有名小説の別バージョン、学術記事の模倣など多様な生成物
- 原著作物の創造的要素や表現形式を模倣する出力も確認
- 原告側は「史上最大級の著作権侵害」と位置づけ、損害賠償を求める姿勢
Metaのコメントと今後の展望
- Metaの広報担当者は「AIは革新と生産性向上をもたらす」「フェアユースの判例に基づき積極的に争う」とコメント
- 今回の訴訟は、AIと著作権の境界に関する新たな法的争点を提起
- 今後の裁判動向が、AI業界全体のルール形成に与える影響が注目