ヨーロッパ全体でヒートポンプの販売が増加
概要
- 2026年第1四半期、ヨーロッパ11カ国で住宅用ヒートポンプ販売が前年比17%増加
- エネルギー価格高騰の主因はイランによるホルムズ海峡封鎖
- フランス・ドイツ・ポーランドで特に高い成長率を記録
- オーストリアでは補助金打ち切りで販売減少
- ヒートポンプ普及促進策をEUが提案
欧州で住宅用ヒートポンプ販売が急増
- 2026年第1四半期、ヨーロッパ11カ国で住宅用ヒートポンプの販売台数が前年比17%増加
- 販売台数は57万5,000台(2025年同期は49万4,000台)
- フランス、ドイツ、ポーランドで平均25%の販売増加
- 主因はイランによるホルムズ海峡の封鎖(2026年3月2日)、これによりガス・石油価格が急騰
- 国ごとに販売動向が異なり、特にオーストリアでは政府補助金の終了により30%減少
エネルギー価格高騰と消費者意識の変化
- エネルギー価格の急上昇と供給不安が消費者の選択に大きな影響
- EHPA(European Heat Pump Association)によると、3月以降に影響が顕著
- EHPAのPaul Kenny氏は「ガスや石油の価格・供給が不安定な時、消費者はヒートポンプが解決策だと認識」と発言
EUと各国政府の対応策
- 欧州委員会はヒートポンプ普及促進策をエネルギー危機対策に盛り込み
- VAT・税制優遇策
- 低所得層向けリース制度
- EHPAは各国政府による迅速な実施を要請
ヒートポンプと他暖房方式の経済性
- 2024年の調査で、ヒートポンプと太陽光発電(PV)の組み合わせがガス暖房より11~14年で経済的に有利
- 空気熱源ヒートポンプは太陽光の有無に関わらず、住宅用暖房として最安クラス
- ドイツでは政策を巡り議論が続くものの、技術自体への支持は広がりつつある
オーストリアの特殊事情
- オーストリアでは政府補助金の終了が販売減少の主因
- 政策の有無がヒートポンプ市場に与える影響の大きさ
まとめ
- エネルギー危機下でヒートポンプ需要が急増
- 政策支援や市場環境により国ごとに成長率が大きく異なる
- ヒートポンプと再生可能エネルギーの組み合わせが今後の主流となる可能性