学生たちへ
概要
- Brent A. Yorgeyによる学生へのメッセージおよび教育哲学のまとめ。
- ソフトウェア業界やAI技術の現状への批判的な視点。
- 倫理観・人間性・創造性を重視した教育姿勢の強調。
- Hendrix Collegeなどで担当した過去および現在の授業一覧。
- **AIやLLM(大規模言語モデル)**に対する立場表明。
学生へのメッセージ:未来への備えと倫理
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現代のソフトウェア業界が直面する混乱と倫理的問題への懸念。
- エントリーレベルの職の減少、知的財産の軽視、コードの質より量・短期利益重視。
- 技術の利用が人間の注意を奪い、搾取や監視、武器化へと進む現状。
- バイアスを含むデータによる差別の固定化、資源の浪費的利用。
- 人工知能開発の目的が「知的な奴隷」の創造に偏っている点への疑問。
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コンピュータ科学に惹かれた原点として、アイデアの美しさ、創造の喜び、人間関係を深める道具の可能性を挙げる。
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学生にも同じ価値観を持ってほしいという願い。
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技術の「不可避性」や「既成事実化」を鵜呑みにしない姿勢の推奨。
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自分自身の倫理的・道徳的境界線を明確に持つことの重要性。
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「今だけ」として原則を妥協しない覚悟。
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深く考える力の涵養、集中できる環境の確保。
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他者が「必須」と言う技術や働き方を盲目的に受け入れない判断力。
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クラフトマンシップの重視:コードの明確さ・美しさ、ドキュメントの充実。
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速さよりも丁寧さを優先する勇気。
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利益・生産性よりも人間関係や正義を大切にする姿勢。
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恐れではなく愛による動機付けを最優先とする人生観。
LLM(大規模言語モデル)・AI技術に対する立場
- LLMやAI技術の技術的興味は認めつつも、倫理的・社会的観点から使用を拒否。
- LLMの多くが人間労働の搾取や資源の浪費の上に成り立っている点を批判。
- 技術的に優れていても、人間の幸福に寄与しない用途には懐疑的。
- 「Generative AI vegetarian」としての自己認識。
- Sean Bootsによるエッセイへの賛同、Anthony Moserの考えにも共感。
教育活動・担当授業一覧
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Hendrix Collegeでの担当科目
- MATH 240: Discrete Mathematics
- CSCI 365: Functional Programming
- CSCI 150: Foundations of Computer Science(ラボセクション)
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過去の担当科目(Hendrix College)
- LBST 150J, LBST 101, CSCI 150, CSCI 151, MATH 240, CSCI 322, CSCI 382, CSCI 360, CSCI 365, CSCI 410など
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Williams Collegeでの担当科目
- CS 134, CS 354, CS 136
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University of Pennsylvaniaでの担当科目
- The Art of Recursion, CIS 194, CIS 500, CIS 120
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その他の教育経験
- Woodrow Wilson Senior High Schoolでのコンピュータサイエンス、AP Computer Science AB、プレカルキュラスの指導
- ホームスクール生向け通信教育など
まとめ:教育者としての姿勢
- 技術の進歩や業界動向に流されず、本質的な価値観と倫理観を学生に伝える使命感。
- 人間性・創造性・正義を軸にした教育と人生観の提唱。
- 学生が「自分で考え、選択し、愛に基づき行動する」ことを重視する指導方針。