NASA、宇宙船の運用を維持するために「ボイジャー1」の機器を停止
16時間前原文(science.nasa.gov)
概要
- NASAはVoyager 1の電力節約のため、LECP(低エネルギー荷電粒子実験装置)を停止。
- LECPは1977年の打ち上げ以来、ほぼ49年間稼働し続けてきた。
- 今後も2つの科学機器で観測を継続予定。
- チームは**新たな省エネ策「Big Bang」**の準備を進行中。
- Voyager計画は人類初の星間探査の継続を目指す。
Voyager 1のLECP停止による運用継続策
- NASAのJPLは2024年4月17日、Voyager 1のLECPを停止するコマンドを送信。
- Voyager 1は核電池(RTG)で稼働、毎年約4ワットずつ出力が低下。
- LECPは太陽系外縁の荷電粒子(イオン・電子・宇宙線)を観測、星間空間の構造解明に貢献。
- 双子機Voyager 2も同様の装置を搭載、LECPは2025年3月に停止予定。
- 電力不足により、機器やヒーターの順次停止が必要な状況。
- 2024年2月の定例ロール操作時に予期せぬ電力低下が発生、保護システム作動リスクが高まる。
- チームはLECP停止が最善策と判断、他の機器への影響最小化を優先。
LECP停止の影響と今後の運用
- LECP停止でVoyager 1の残り2つの科学機器(プラズマ波観測器、磁場計)は稼働継続。
- LECPの一部モーター(0.5ワット消費)は稼働維持、将来的な再起動の可能性を残す配慮。
- LECP停止コマンドは23時間かけて到達、作業完了まで約3時間15分を要する。
- これまでに10台中7台の科学機器を停止、LECPは事前合意された順序での停止。
新たな省エネ策「Big Bang」計画
- LECP停止で約1年分の電力余裕を確保見込み。
- チームは**「Big Bang」作戦**を準備中、省電力機器への一括切替で観測継続を図る。
- Voyager 2で先行テストを実施予定、地球に近く電力余裕があるため安全性が高い。
- テストは2026年5〜6月に実施、成功すればVoyager 1にも7月以降適用を検討。
- 成功時はLECPの再稼働も視野に入る。
Voyager計画の意義と今後
- Voyager 1・2は人類初の星間空間探査機として、唯一無二のデータを送信中。
- 電力制約下でも科学観測の継続を最優先。
- チームは両探査機の寿命最大化に注力、未知の宇宙探査の最前線を維持。
- 今後も観測データの送信と省エネ対策の両立を目指す運用方針。