インターネットアーカイブのブロックはAIを止めることはできないが、ウェブの歴史的記録を消してしまう
45日前原文(www.eff.org)
概要
- The New York Timesなど大手新聞社がInternet Archiveによるウェブ記事保存をブロック
- Wayback Machineが歴史的記録保持に重要な役割
- AIによるスクレイピング懸念が背景
- アーカイブ制限は歴史的記録の消失リスク
- 検索・アーカイブはフェアユースとして法的にも保護対象
大手新聞社によるInternet Archiveブロックの影響
- The New York Timesが技術的手段でInternet Archiveのクロールを制限する動き
- この動きはrobots.txtの従来ルールを超えた新たなブロック技術の導入
- The Guardianなど他の新聞社も同様の措置を検討
- 約30年間、歴史家・ジャーナリスト・一般市民がアーカイブに依存
- アーカイブされた記事は編集履歴や削除記事の唯一の信頼記録となる場合が多い
- 記事の改変や削除が日常的に行われる現状
- アーカイブがブロックされることで歴史的記録の消失が現実化
AIスクレイピング懸念と出版社の対応
- 新聞社側はAI企業による記事スクレイピングへの懸念を表明
- The New York Timesをはじめとした複数社がAI企業を著作権侵害で訴訟中
- AI学習のフェアユース性については法廷で決着がついていない
- しかし、非営利アーカイブまで制限するのは過剰対応という指摘
- Internet Archiveは商用AI開発ではなく、歴史記録の保存が目的
公共記録保存の意義と法的根拠
- アーカイブや検索エンジンによる資料の複製・検索性向上は法的にフェアユース
- Google Booksの判例など、検索目的の複製は変容的利用として認められている
- Internet Archiveはウェブ版図書館として歴史的記録保存を担う
- Wikipediaは260万以上のニュース記事をアーカイブにリンク
- 249言語にわたる記録
- 多数の研究者・ジャーナリスト・ブロガーが信頼性の高い記録源として依存
アーカイブ制限の危険性と今後の課題
- 検索エンジンを守る法的原則はアーカイブ・図書館にも適用されるべき
- AI学習の法的争点と記録保存の権利は分けて考える必要
- アーカイブの制限は歴史的記録の消失という取り返しのつかない損失を招く
- AI訴訟のために公共記録を犠牲にするのは重大な過ち
- 今後も公共の利益と著作権保護のバランスが重要課題