ラックマウント型水耕栽培
46日前原文(sa.lj.am)
概要
- 余剰なサーバーラックを活用したレタスの水耕栽培体験記
- Flood and Drain(エブアンドフロー)方式による簡易水耕システムの構築手順
- 必要な部品リストや具体的な組み立て方法の紹介
- 実際の栽培スケジュールや課題、改善点の共有
- 結果として得られた学びと感想
サーバーラック水耕栽培のはじまり
- 理由は説明できないが、42Uサーバーラックが2台余った状況
- ドア枠の関係で不要なラックを外に出せず、活用方法を模索
- IT機器で埋める気もなく、農業への夢を小さく実現するための一歩としてレタス栽培を決意
- サーバーラック内での野菜栽培という異色のチャレンジ
Hydroponics(エブアンドフロー)理論
- Flood and Drain(エブアンドフロー)方式を採用
- 成長媒体(ロックウール、パーライト、粘土ボール)を使い、個別ポットで育成
- トレイに栄養水を定期的に注入し、短時間だけ根に水分を供給
- 2つの穴(給水用と排水用)で水位を自動調整
- システム構成
- 貯水タンク
- 育成トレイ
- 栄養液
- ポンプ
- メッシュポット
- エアレーター・エアストーン
- オーバーフロー排水口・給水口
- ライト
- シンプルな構造ゆえに初心者でも手が出しやすい特徴
必要な部品リスト
- サーバーキャビネット(なぜか手元にあるものが理想)
- 植物育成ライト(波長は気にせず、納期重視で選定)
- ラックマウント用棚板(サイズ調整に苦労、現地調達)
- 収納ボックス(Sterilite社のモジュラースタッカーを使用、ラックにほぼピッタリ)
- 38Lサイズ:育成トレイ
- 72Lサイズ:貯水タンク
- エアレーター、エアストーン、チューブ(水の酸素供給用、ペットショップで調達)
- Flood and Drainキット(トレイに開ける2つの穴用:給水・排水)
- ポンプ用ホース・接続部品(エルボ、ティー、コネクタなど予備含めて準備)
- 水中ポンプ(85W、噴水用を流用)
- スケジューラー(PDUやタイマー、Wi-Fiリレーなど)
- メッシュポット、育成用トレイ、成長媒体
組み立て手順
- 貯水タンクの蓋に穴あけ
- ポンプの給水パイプ用
- ポンプ電源コード用
- 各トレイへの排水パイプ用
- エアレーター用パイプ用
- ※プラスチック削りカス対策で作業場所に注意
- 光の侵入を防ぐことで藻の発生を抑制
- 育成トレイにFlood and Drainキット用の穴を2つ開ける
- 棚板設置
- トレイごとに約10Uのスペース確保
- 棚板サイズが合わず、長いボルトで無理やり設置
- ライトの設置
- 棚板の穴を利用しM5ボルトで吊り下げ
- 全体の配線・配管
- 貯水タンク底部に設置
- ポンプ・エアレーターのパイプやコードを蓋の穴に通す
- 電源コードの整理
- ポンプ・排水パイプのカット&接続
種まき・育成
- ロックウールトレイで発芽
- レタスは24時間以内に発芽することも
- 他のハーブ(パセリ、コリアンダー、ディル、ほうれん草)はやや遅め
- バジルは発芽せず
- 成長後、メッシュポットへ移植しクレイボールやパーライトを追加
- 課題
- トレイの水位上昇時にポットが浮いて転倒
- 滅菌した石で重し対策を実施
- ポット固定用のフレームを検討中
スケジュール管理
- 初期設定
- 18時間照明、1日4回のFloodサイクル
- 調整
- アルジーや乾燥の兆候に応じてFlood回数を2回に減少
- 制御方法
- PDUにcronジョブで遠隔制御
- 例:
- 4:00ライトON、22:00ライトOFF
- 7:00/16:00ポンプON、7:02/16:02ポンプOFF
- 例:
- PDUにcronジョブで遠隔制御
栄養液
- 正体不明のピンク色NPK肥料(12-12-36+微量要素)を使用
- 推奨量不明のため、30Lに20gで試行
- レタスには十分な効果、今後再現性を見ながら調整予定
結果と学び
- 予想外に成功
- レタスや各種ハーブの収穫に成功
- 水漏れは2回のみ
- 推奨はしないが、学びと楽しさを得られた体験
- 本格的に野菜を育てたいなら他の方法が合理的
- 水耕栽培の基礎知識と美味しいサラダを獲得