2025年、米国のプライベートクレジットのデフォルト率が記録的な9.2%に達するとフィッチが発表
概要
- Fitch Ratingsによると、2025年の米国プライベートクレジット借り手のデフォルト率は過去最高の9.2%。
- 2024年の**8.1%**を上回る記録的な増加。
- 小規模発行体がデフォルトの大半を占め、セクター分散も確認。
- ソフトウェアセクターはデフォルトなし。
- 変動金利ローンと高金利環境がデフォルト増加の要因。
2025年 米国プライベートクレジット市場のデフォルト動向
- Fitch Ratingsは、2025年の米国プライベートクレジット借り手の**デフォルト率が9.2%**に達したと発表
- 302社を調査し、28社の38件のデフォルトを記録
- 2024年の**8.1%**という従来の記録をさらに上回る水準
- デフォルトの多くは年間利益2,500万ドル以下の小規模発行体によるもの
- デフォルトは複数のセクターに分散して発生
- Fitchの調査対象は主に年間利益1億ドル以下・負債5億ドル以下の中堅企業
デフォルトの内訳と要因
- デフォルトには破産申請と**債務再編(ディストレスト・デット・エクスチェンジ)**の両方を含む
- ソフトウェアセクターは主要な借り手グループだが、2024年はデフォルトなし
- Fitchは、ソフトウェア企業を主要ターゲット市場セクターに分類
- プライベートクレジットローンの大半が変動金利で、フェデラルファンド金利に連動
- 過去3年間の高金利がデフォルト増加の主因
- 「PMR(Privately Monitored Ratings)ポートフォリオの資本構成は主に変動金利で金利ヘッジがほとんどない」とFitchは指摘
- 高金利環境下で企業キャッシュフローが脆弱化
市場影響と今後の展望
- ソフトウェアセクター全体で株式市場の売り圧力が強まる中、プライベートクレジット市場への波及懸念
- 変動金利ローンの割合が高いことによるリスク顕在化
- 今後も金利動向がデフォルト率に大きく影響する可能性