米国銀行のプライベートクレジットへのエクスポージャーが3000億ドルに達する(2025年)
概要
- 米国銀行によるプライベートクレジットへの貸出額が3,000億ドルに到達
- NDFI(非預金金融機関)向け融資が総額1.2兆ドルに拡大
- 貸出割合は10年前の約3倍に増加
- 銀行はリスク分散・収益多様化のためオルタナティブ資産運用会社と提携
- Moody’sは資産の質への懸念も指摘
米国銀行のプライベートクレジット市場への露出拡大
- 2025年6月時点で、米国主要銀行によるプライベートクレジットプロバイダーへの融資総額が3,000億ドルに達成
- NDFI(Non-Depository Financial Institutions)向けの総融資額は1.2兆ドル
- プライベートクレジット関連融資は、銀行全体の貸出額の**10.4%を占め、10年前の3.6%**から大幅増加
- Moody’s Ratingsによる分析結果
- 銀行は、市場環境変化に対応するため、NDFIやプライベートクレジットへのシフトを加速
主な貸出銀行とその戦略
- プライベートクレジット市場での主要貸出銀行
- Wells Fargo:597億ドルでトップ
- Bank of America:332億ドル
- PNC:295億ドル
- Citigroup:258億ドル
- JPMorgan Chase & Co.:222億ドル
- 多くの銀行がオルタナティブ資産運用会社と新たなパートナーシップを構築
- 収益源の多様化・リスク低減を目指す動き
競合と協力のパラドックス
- 銀行はノンバンクレンダーと競合しつつ、同時に資金供給も実施
- Moody’sは「資産の質に課題が生じる可能性」を警告
リスク事例と今後の展望
- Tricolor Holdingsの破綻事例がNDFI向け融資の損失リスクを象徴
- First Brandsなどのケースでは、詐欺と業績不振による信用問題の違いが指摘
- 過去10年でプライベートクレジットの運用資産額が3倍に増加
- 他のクレジット形態を大きく上回る成長速度
市場の成長と注意点
- プライベートクレジット市場の拡大が続く一方で、資産の質やリスク管理が今後の課題
- 銀行の戦略的シフトと市場構造の変化が今後も注目される