ライトモードにおけるFFFFFFlation
90日前原文(willhbr.net)
概要
- Light modeの歴史と進化についての考察
- MacOSのUI明度推移を独自に計測・グラフ化
- Dark mode利用開始の経緯と背景
- 明度インフレのデザイン的課題と個人的感想
- 適切なUIカラー選択への提案
昔の「Light mode」とその変化
- 昔は「Light mode」という呼び名はなく、標準的な画面表示として認識
- 一部のアプリ(エディタ、IDE、ターミナル)は暗色系だったが、他は明色が主流
- 時代とともにLight modeの明度が徐々に上昇している現象
MacOS UI明度の独自調査
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MacOS Screenshot Library(512 Pixels)から各バージョンのスクリーンショットを取得
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画像を代表的なウィンドウ部分にクロップし、Pillowで平均明度を計測
- Pythonコード例:
avg_lightness = int(stat.mean[0])
- Pythonコード例:
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壁紙や色合い補正は考慮せず、単純なグレースケール平均値で比較
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リリース年ごとに明度をグラフ化し、Light modeとDark modeの変遷を可視化
- 2009年から2025年にかけてUIの明度が一貫して上昇
- 2012年のSnow Leopardでは平均明度71%
- 最新のMacOS Tahoeでは100%に到達
測定結果の限界と補足
- グラフは**ウィンドウ枠(chrome)**の明度のみを対象
- 実際の利用体験を反映するにはアプリ全体の明度や非アクティブウィンドウの色も考慮必要
- 例:Tahoeの非アクティブ設定ウィンドウの最暗色でも97%明度
- Snow Leopardの同等部分は90%で、当時はウィンドウ枠の方が暗色
Dark mode利用開始の経緯
- エディタやターミナルでは昔からダーク背景を使用
- システム全体のDark modeは2018年のMacOS Mojaveから導入
- 2020年末、M1 MacBook Air導入時にDark modeへ完全移行
- Big Surで明度が85%から97%へ上昇したことがきっかけ
明度インフレのデザイン的課題
- より明るいデザインの方が一見「クリーン」に感じやすい心理
- 実際に自サイトのデザイン調整時も明度を上げがちな傾向
- Dark modeでも「より暗い」方が「かっこいい」と感じやすい
- デザイン教育ではこの誘惑に抗う術を学ぶ必要
HDR技術と今後の懸念
- iOS 26では一部UI要素がHDRディスプレイで100%超の白色を表示
- 現状は控えめだが、さらに明度がインフレする可能性
- HDR写真とSDR UIの比較で、SDRが「灰色で寂しく」感じる現象
個人的なUIカラーへの要望
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長時間MacOSを見る仕事では、100%白のUIは目に負担
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ただしDark modeも「全てが真っ黒」になり、ウィンドウ間のコントラストが失われる課題
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過去のデザインで好みなのはYosemiteのフラット&ブラー効果
- 皮肉にもYosemiteは過去最大級の明度上昇時期
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UIやWebサイトを作るなら、思い切って50%グレーを選択
- 目の負担軽減への提案
まとめ
- Light modeは年々明るくなっている傾向
- 明度インフレにはデザイン的注意が必要
- Dark mode一辺倒も万能ではなく、**中間色(グレー)**の活用を推奨