ボーイングはUPS機の墜落に関連する部品の欠陥を把握していたとNTSB報告書が示す
91日前原文(www.bbc.com)
概要
- 2023年11月にKentuckyで発生したUPSのMD-11F貨物機墜落事故の原因調査
- Boeingが15年以上前に同様の構造欠陥を認識していた事実
- 事故はエンジンが翼から分離し、制御不能となったことによる
- NTSBによる最新報告で疲労破壊と繰り返し応力が指摘
- Boeingの安全対応や品質管理への批判が再燃
Kentucky UPS MD-11F 墜落事故の調査報告
- 2023年11月、KentuckyのLouisvilleでUPSのMD-11F貨物機が墜落事故
- 離陸準備中にエンジン1基が翼から分離、機体が制御不能となり工業地帯に墜落
- 事故で搭乗員3名と地上の12名、計15名が死亡
- US National Transportation Safety Board(NTSB)による調査で、エンジン取り付け部の亀裂が判明
- この亀裂は過去にも複数機体で発生していた事実
- Boeingは15年前に同様の構造欠陥を認識していたが、「飛行安全に影響しない」と判断
- MD-11は元々McDonnell Douglas製、Boeingが1997年に買収
- 2001年に生産終了後も部品供給とサービスを継続
NTSBの最新報告とBoeingの対応
- NTSBの最新報告では、疲労破壊と繰り返し応力による重要部品の破断を指摘
- Boeingは2011年、同部品の不具合を4回(3機体)で確認し、運航会社へ「サービスレター」で5年ごとの目視点検を推奨
- 点検手順の改訂や改良型ベアリングの導入も案内、ただし義務化はせず
- 航空安全コンサルタントのTim Atkinson氏は「この構造はエンジンと翼をつなぐ重要部」「Boeingの判断は異常」と批判
Boeingの品質管理と過去の問題
- Boeingの設計・品質管理体制に対する批判が再燃
- 737 Maxの設計不備による**2018年・2019年の事故(346名死亡)**が記憶に新しい
- 2024年には新造737 Maxのドアパネル落下事故も発生
- Boeingは「NTSBの調査に引き続き協力」「被害者遺族へ深い哀悼」とコメント
今後の見通し
- NTSBは最終報告が出るまで事故原因の結論を保留
- Boeingの安全対策や運用マニュアルの見直しが求められる状況