ハッカーの皆さんへ: お金の仕組み (2024)
100日前原文(phrack.org)
概要
この記事は、ハッカーであり起業家でもあるcts氏が、自身の経験を通じてハッカー的視点から金融・暗号資産の世界を解説する内容。
Shitcoin誕生の裏側や、金融商品(債券・株式)の本質、スタートアップ経営の実態などを、実体験とともに鋭く語る。
暗号資産の仕組みや市場構造、投資家にとってのリスクも具体的に説明。
「ハッカー」とは単なる技術者ではなく、世の中の仕組みを深く理解し活用する存在であることを強調。
金融・起業・社会のリアルな一面を学びたい人におすすめの内容。
Calling All Hackers(全ハッカーへの呼びかけ)
- **著者:cts(@gf_256)**によるハッカーとビジネスの両面からの体験談
- ハッカーの定義:単にコンピュータに詳しい人ではなく、「世界の仕組み」を理解し活用する人
- 例:ネットワーク、メモリ、プロセッサ、DRM回避、情報収集、検証バイパス、法制度、税制、給与交渉、マーケット構造理解
- ハッカーの本質:技術だけでなく、人間社会や制度、経済の構造を見抜く力
- 知識の応用範囲:デジタル技術から医療、金融、法律、物流まで幅広い分野
- 目的意識:知識を使って自分の望む変化を社会にもたらすこと
著者紹介
- 13年以上のハッカー歴
- Zellic社創業前は、CTFチーム「perfect blue(現Blue Water)」を結成
- DEF CON CTF、GoogleCTF、PlaidCTF、HITCONなど世界トップクラスの大会で実績
- 2021年にセキュリティ企業Zellic創業
- 暗号資産業界向けにセキュリティサービス提供
- 多くのクライアントと接する中で直面した「理不尽な現実」を体験
- 本記事の目的:自身の経験から得た教訓を共有し、読者の学びに役立てる
Shitcoin誕生の裏側
- 暗号資産(仮想通貨)市場のリアル
- トークン(Token)の本質:「価格が上がること」自体が唯一の目的
- トークン価格を上げる仕組み
- 「アジアン・アレンジメント」と「ウェスタン・ウェイ」の2パターン
- アジアン・アレンジメント:VC、マーケットメイカー、取引所、創業者による典型的なポンプ&ダンプ
- 取引所:トークン上場し投資家集客、報酬は現金やトークン
- マーケットメイカー:流動性供給、報酬はトークンのコールオプション
- 創業者:トークン宣伝役、トークンを新規発行して報酬獲得
- VC:案件組成役、創業者に資金提供し将来のトークン受領を約束(SAFT方式)
- 最終的に個人投資家が「ババ」をつかまされる構図
- ウェスタン・ウェイ:より洗練された「ポンジスキーム」
- VCが「付加価値」を演出し、エコシステム投資や指標操作で次の資金調達を狙う
- 結局は裏で同じように利確・売り抜け
- アジアン・アレンジメント:VC、マーケットメイカー、取引所、創業者による典型的なポンプ&ダンプ
- 共通点:どちらも「とにかく早く上場・市場投入」し、盛り上がっている間に関係者が利益確定
- コード品質の低さ:スピード重視で開発されるため、バグやセキュリティ問題が多発
- 社会的背景:多くの人が現状の生活に希望を持てず、ギャンブル的に「一攫千金」を狙う現実
- 「アジアン・アレンジメント」と「ウェスタン・ウェイ」の2パターン
お金の仕組み(How Money Works)
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債券(固定収入資産)の基礎
- 債券=将来の支払いを約束するIOU(借用証書)
- 貸し手は「今の現金」と引き換えに「将来の返済(+利息)」を受け取る
- 例:$100を年利5%で借りる場合、1年後に$105を返済
- 銀行預金も同様に「銀行が借り手・預金者が貸し手」
- バランスシートの構造:
- 貸し手:現金減少、IOU(資産)増加、純資産増加
- 借り手:現金増加、IOU(負債)増加、純資産減少
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市場の本質
- マーケットは「価格・価値・資源配分」を計算する「巨大なコンピュータ」
- ハッカーはこの「計算原理」を理解し活用できる存在
以降の内容(株式・起業・まとめ等)が必要な場合は、追加でご指示ください。