概要
- Wendelstein 7-X は、ステラレーター型核融合装置で世界記録を樹立
- トリプルプロダクト の長時間維持で新たなマイルストーンを達成
- 国際協力 による技術的な進歩と検証
- パワープラント実現 に向けた重要な一歩
- エネルギー管理や圧力制御 でも新記録を獲得
Wendelstein 7-Xによる核融合トリプルプロダクト世界記録
- Wendelstein 7-X は、世界最大の ステラレーター型核融合装置
- 最新の実験運転で トリプルプロダクト (Lawson Criteria)において世界記録を達成
- トリプルプロダクト は、プラズマの イオン温度(T)・密度(n)・エネルギー閉じ込め時間(τ) の積
- この値は、核融合炉が 外部加熱なしで自己維持反応 を起こすための指標
- 2025年5月22日、 OP 2.3キャンペーン最終日 において、43秒間の長時間で新たなピーク値を維持
- これまでの高値は JT-60U (日本・2008年廃止)や JET (欧州)など、数秒間のみ
- 長時間での記録達成は、 パワープラント級ステラレーター 実現への重要な進歩
技術的背景と国際協力
- トリプルプロダクトの世界記録 は、GreifswaldのWendelstein 7-Xチーム、EUROfusion、米国のパートナーによる密接な連携の成果
- Oak Ridge National Laboratory 開発のペレットインジェクターにより、安定した水素供給と長時間プラズマ維持を実現
- 欧米の他研究機関が、トリプルプロダクト算出に必要な 診断技術 を提供
- 実験中、 エネルギー管理 (高エネルギー入力の維持と発生熱の除去)や プラズマ圧力と磁場圧力の比 でも新たな記録を達成
ステラレーター技術の意義と今後
- トリプルプロダクトの長時間維持 は、トカマク型装置に匹敵する性能を示す重要な成果
- Robert Wolf (Head of Stellarator Heating and Optimization)は、「今回の記録は単なる数字ではなく、優れた国際協力によってステラレーター概念の有効性を大きく前進させた証」とコメント
- 今回の成果は、将来の 持続的な核融合発電所 実現への大きな一歩
参考情報
- 詳細は Max Planck Institute for Plasma Physics(IPP) の公式プレスリリース参照
写真を見てると、この装置の複雑さは、実際に動き出したらかなり減るんじゃないかなって思う。道を見つけるためにはいろいろな機能が必要なんだろうけど、見つかったら…