概要
OpenBSD 8.0 は2026年10月20日にリリース。 プラットフォーム別の強化や カーネル・ドライバの改善 を多数搭載。 セキュリティ強化 やバグ修正が幅広く適用。 新規・改良された ハードウェアサポート を提供。 詳細な変更点や不具合情報は 公式FTP・errataページ 参照。
OpenBSD 8.0 リリース情報
- リリース日 :2026年10月20日(OpenBSD第61版)
- 著作権 :1997-2026, Theo de Raadt
- テーマ曲 :"The Simps on AI"
- アートワーク :yvaneht nioj、clanker
- ミラーサイト :FTPページ参照、pub/OpenBSD/8.0/ディレクトリ利用
- バグ・回避策 :8.0 errataページ掲載
- 変更履歴 :7.9から8.0までの詳細ログあり
- 署名公開鍵 :signify(1)用pubkeys(openbsd-80-base.pub等)
主な新機能・変更点
プラットフォーム別強化
- amd64 :カーネル仮想アドレス空間を4G→512Gへ拡大、pmap(9)ダイレクトマップのランダム配置、AES命令によるスワップ暗号化高速化
- arm64 :ハイバネートサポート追加、AES命令によるスワップ暗号化、バウンスバッファ実装
- luna88k :CMMU関連のバグ修正と高速化、CPU初期化の安定化
- riscv64 :CPU拡張検出とユーザーランド通知、'V'ベクター拡張・Sstcタイマーサポート、AIAサポートと新規ドライバ追加
- sparc64 :リロケーションフラグの境界チェック追加、LLVMツールチェーン移行、メモリアラインメント改善
- loongson :Clang 22非対応のためサポート終了
- その他 :RISC-V/MIPSのLLVMバグ修正、hppa保護ビット修正
カーネル全般の改善
- open_wmemstream(3)のメモリ計算修正
- semop(2)のセマフォID管理改善
- ページデーモンのスワッピング・メモリ解放ロジック強化
- getexecpath(3)追加(elf(5)プログラムの実行パス取得)
- 大容量disklabelへの準備進行
サスペンド/ハイバネート機能強化
- qwz(4)のサスペンド・レジューム対応
- ufshci(4)のサスペンド耐性向上(Samsung Galaxy Book4 Edge等)
- 蓋が閉じた際の不要な復帰防止
- グローバルスリープモード変数追加(ハイバネート区別)
- qcuart(4)のサスペンド・レジューム対応
- bytgpio(4)のウェイクアップ割り込み対応
- ハイバネート解除時のディスクイメージ検証強化、フレームバッファクリーンアップ
- nvme(4)専用キュー割り当て失敗時の非致命化
グラフィックス・DRM関連
- drm(4)をLinux 6.18.53へ更新
- inteldrm(4)でIntel Arc A-Seriesサポート追加
- amd64で4GB超VRAMマッピング対応
- Alder Lake環境でのGuCタイムアウト回避策
VMM/VMD仮想化機能強化
- 最大64VCPUサポート
- VM所有権管理をファイルベースに再設計
- x2apicモードサポート追加
- vmd(8)のカーネル検出問題修正
- MMIOエラー時のGPA通知、exit処理リファクタ
- VMXパスの可変長命令サポート
- ELFローダのOOBリード防止
- 32bit Linuxゲスト対応のためのlapic/ioapicモード追加
- チェックサムオフロード、virtio割り込み、qcow改善
ユーザーランド新機能・改善
- netstat(1)のマルチキャストカウンタ表示
- ddb(4)のps出力調整
- mount(8)でDUID対応強化
- sndioctl(1)によるmidithruポート制御
- sndiod(8)のserver.mode動的制御追加
ユーザーランドバグ修正・調整
- elf(5)ヘッダ・プログラムヘッダの適切な配置検証
- getpwent(3)のメモリリーク修正
- patch(1)の無限ループ回避
- 複数デーモンでのexecv(3)絶対パス利用
- uaudio(4)のフォーマット・チャンネル検証
- sndiod(8)のMIDIバッファ・midithru構造体管理改善
- npppd(8)のLCP MRUオプション処理修正
- pstat(8)のセッションリーダーPID返却
- eigrpd(8)のprefixlen検証追加
ハードウェアサポート・ドライバ改善
- Galaxy Book4 EdgeのGXTP7936タッチスクリーン有効化
- riscv64 K3 PCIe/USB3 PHY対応
- gpioleds(4)のriscv64対応
- smte(4)のパケット検証強化、MSI割り込み修正
- SpacemiT K3 SoC、Radxa E24C等の新規デバイス追加
- Apple USBコントローラIOMMU有効化
- Samsung Advanced BIOS Interface用samsabi(4)追加
- Samsungバッテリーモニタ用sambat(4)追加
- Rockchip OTPメモリ用rkotp(4)追加
- Radxa Zero 3用RK8600レギュレータ対応
- AMD "Krackan Point"デバイスID追加
- HONOR MagicBookタッチパッドのマルチタッチ対応
- softraid(4)の4096バイトセクタ対応・メモリリーク修正
- 64bit DMA re(4)のメモリバッファ対応
ネットワーク・ワイヤレスドライバ強化
- em(4)でPanther Lake/Wildcat Lake Ethernet対応
- ix(4)でIntel E610 Ethernet対応
- qwx(4)/qwz(4)の802.11n/40MHzチャンネルサポート
- qwx(4)のDMA同期・割り込み・状態管理の多岐に渡るバグ修正・安定化
- qwx(4)のAP間ローミング改善、QoS・HTサポート
インストーラー・アップグレード・パッケージ管理改善
- installurl(5)の一元化、fw_update(8)のファイルサイズ制限・署名検証強化
- pkg_add(1)の無限ループ対策、検索パス・ダウンロード改善
- syspatch(8)のtgz全体ダウンロード回避
セキュリティ強化
- pledge(2)の各所強化、vfs(9)・aplmca(4)のOOBアクセス修正
- UID_MAX/GID_MAXの標準化、ipsec(4)・iked(8)・dhcpd(8)等の堅牢化
- libcryptoのRSA-PSS・x509・CRL検証強化
- ld.so(1)の$ORIGIN処理の堅牢化
- syspatch(8)・smtpd(8)・pax(1)等の悪意ある入力対策
- libexpatを2.8.4へ更新(CVE対応)
- luna88kの-fno-pieビルド、m88k 88100の権限昇格脆弱性修正
- unveil(2)によるman(1)等のアクセス制限
- dhcpleased(8)のIPアドレス検証強化
まとめ
- OpenBSD 8.0 は多岐に渡る プラットフォーム・ハードウェアサポートの拡充 と セキュリティ強化 を実現
- 公式 FTP・errata・changelog でさらなる詳細確認可能
- 最新の 安定性・安全性・機能性 を求めるユーザーに推奨
あのグラフィック、なんなんだろう?全然好きじゃないな。