概要
- アメリカ社会の 社会的衰退 と孤独の増加が議論されている現状
- 1995年から2026年までの 社会活動参加率の大幅な減少 が調査で判明
- 一部の活動は インターネット利用の増加 などで逆に増加傾向
- 調査手法の違いによる 数値の参考的性質
- アメリカ人の 日常的な社会活動の変化 が明らかに
アメリカ社会の社会的衰退と孤独
- 2023年のU.S. Surgeon Generalの勧告 でアメリカの孤独が「流行病」と表現
- 過去数十年にわたり、 アメリカ人の社会的関係の減少 を示す調査が多数存在
- American Time Use Surveyによると、 1人で過ごす時間の増加 と 友人と過ごす時間の減少 が顕著
- American Perspectives Surveyでは、 「5人以上の親しい友人」がいる割合が1990年の63%から2021年には38%に減少
- 日常的な社会活動の変化 については、これまで十分なデータがなかった
1995年と2026年の社会活動参加率の比較
- Data for Progressが実施した 2026年の調査 と、DDB Needham Life Style Survey(1995年)の比較
- 主要な社会活動の参加率が2桁減少
- クラスやセミナーへの参加:-22ポイント
- 自宅での人のもてなし:-21ポイント
- 教会や礼拝所への出席:-20ポイント
- ピクニック参加:-19ポイント
- クラブ会合への参加:-19ポイント
- カードゲーム:-19ポイント
- 朝食の外食:-13ポイント
- ボランティア活動:-12ポイント
- 増加した活動
- インターネット利用:+90ポイント
- 家庭用ビデオゲーム:+22ポイント
- エクササイズクラス参加:+14ポイント
- ポップやロックコンサート参加:+13ポイント
- 私的な航空旅行:+5ポイント
- 自宅で人をもてなす活動 は1995年の88%から2026年には67%へと大幅減少
- クラブ会合への参加 も45%から26%に減少
社会的衰退の背景と調査手法
- アメリカ人が 他者と過ごす時間が減少 し、 親しい友人の数も減少傾向
- レストラン、教会、ピクニック、パーティー、バー、ソーシャルクラブなど 具体的な社会的場面での活動減少
- DDB Needham調査 は商業リストからのサンプリングと郵送で実施
- Data for Progress調査 はウェブパネルを用い、全国代表性を確保
- 調査手法の違い (サンプリング方法、モード、重み付けなど)が結果に影響
- 宗教性や孤独感に関する質問は モードによるバイアス が出やすいが、 全体的な傾向は明確
今後の示唆
- 社会的孤立や活動減少 がアメリカ社会全体で大きな課題
- オンライン活動の増加が オフラインの社会活動減少 に影響
- 今後も 社会的つながりの再構築 が重要なテーマ