概要
- FDA が食品添加物規制の抜け穴「TOR」の拡大を提案
- 危険化学物質 が安全審査なしで食品に直接添加される恐れ
- 健康被害 や子どもの脳発達へのリスクを専門家が指摘
- 消費者は成分を知る手段がない という問題点
- 規制強化の約束と実態の乖離 に対する批判
FDAのTOR拡大提案とその問題点
- FDA が論争の的となっている「 threshold of regulation(TOR)」規定の拡大を提案
- TOR は現在、発がん性がなく0.5ppb未満の量であれば食品接触素材に危険化学物質の使用を認める抜け穴
- 今回の拡大案では、 食品そのものへの直接添加 (香料、保存料、乳化剤、酵素、安定剤、結合剤など)も対象
- ホルモンかく乱物質 など、極微量でも危険な化学物質のリスクが無視される恐れ
- 累積的な摂取 による健康被害や、不純物として発がん性物質が混入する二次的抜け穴も指摘
- 消費者がTOR適用化学物質の含有を知る術がない 現状
子どもとロケット燃料化学物質―TORの実例
- 2005年、BASFがロケット燃料化学物質「 perchlorate」をTOR適用で穀物用袋に使用
- 穀物搬送時に perchlorate やマイクロプラスチックが穀物に付着、 子ども用シリアルの汚染増加
- perchlorate は甲状腺のヨウ素吸収を妨げ、T4ホルモン不足や子どものIQ低下の原因
- FDA は自らのデータで汚染増加を確認しながら、再び使用を承認
- 内分泌かく乱作用 など、規制策定時に十分考慮されていない問題
Gras基準とKennedyの「抜け穴封じ」論争
- Robert F Kennedy Jr は「Make America Healthy Again」運動で Gras基準 の抜け穴封じを公約
- Gras基準 は企業が「安全」と自己認定し、FDAへの報告なしに新規添加物を市場投入できる規定
- 科学的根拠の「公開」義務も、実際には企業サイトの奥に隠されるなど形骸化
- 2026年 の調査で、少なくとも111の化学物質がGras基準の抜け穴を利用
- KennedyとFDAは「抜け穴封じ」を宣伝したが、 TOR拡大が同時に導入されていた 事実が判明
- 実質的な規制強化は不十分で、 自主的な順守に留まる 点を専門家が批判
規制緩和志向と今後の懸念
- TOR拡大案 は大手食品業界に有利な「科学的根拠に乏しい」施策との指摘
- 「少量なら問題ない」という立場は、 最新の科学的知見に反する との専門家見解
- 累積的影響 や、神経系・免疫系・腸内細菌叢への悪影響も懸念材料
- 現政権は規制強化に消極的 という評価が専門家から寄せられる
- 消費者・市民団体による 情報公開と規制強化要求 の高まり