概要
- Stratego は長らくAIが攻略できなかったボードゲーム
- Ataraxos が世界最高峰プレイヤーを圧倒
- 隠された情報量 と ブラフ がAI開発の難関
- 少ない計算資源 での学習成功
- 先行AIの課題を 新手法 で克服
Stratego攻略のAI「Ataraxos」、人間トップを圧倒
- Deep Blue が1997年にGarry Kasparovを、 AlphaGo が2016年にLee Sedolを破るなど、AIは多くのボードゲームで人間を凌駕
- しかし、 Stratego は長年AIにとっての難関として残存
- DeepMind のDeepNash(2022年発表)ですら、安定してトッププレイヤーを破れず
- Carnegie Mellon、MIT、New York University、Stanford University の研究チームが開発したAI「 Ataraxos」が、Strategoの伝説的プレイヤー Pim Niemeijer に15勝1敗4分の圧勝
- 16枚のGPU と 数千ドル のコストで学習を達成
Strategoの難しさとAIの課題
- Strategoは 40個の駒 で構成され、各駒の正体は対戦相手に非公開
- 勝利条件は 相手の旗を奪取
- 駒同士の戦闘 でのみ正体が公開され、敗者は除外される
- 隠された情報 が膨大で、戦略の幅が非常に広い
- 例:Texas Hold’emでは隠されたカードは2枚(1,326通り)に対し、Strategoは 40駒の並び順 で「デシリオン(10の33乗)」超の初期配置パターン
- ゲームの 手数 も圧倒的に多く、1ゲームで 2,000手 に及ぶことも
- ブラフ (虚勢・欺き)の要素が重要
- 弱い駒を強く見せかけて相手を牽制
- ブラフの頻度やバランスが勝敗を左右
- これらの要素が従来AIの 戦略学習 を困難にしていた
Ataraxosの技術的ブレイクスルー
- 少ない計算資源 での効率的な学習
- 膨大な隠れ情報 への対応力
- 長期戦略 と ブラフ を適切に取り入れた意思決定
- これにより、人間トッププレイヤーを安定的に上回るパフォーマンスを実現
これで、2022年の「モデルフリーのマルチエージェント強化学習によるストラテジーゴのマスタリング」が少し見えてきたね。どうやら2022年の「マスタリング」はまだ達成されてなかったみたい。4年後の今、新しいアプローチは実際に人間よりも優れているようだね。