本文へコーディングは解決されていない
概要
- AIによるコード生成 は進化しているが、「コーディングは解決済み」という主張には疑問
- 保守性・信頼性・責任 などNFRは依然としてAIでは十分に対応不可
- AIの長所と限界 を理解し、適切な用途で活用する重要性
- AI過剰利用による品質低下 やスキルの陳腐化リスク
- AIは力の増幅器 であり、人的関与と知識の深さが成果に直結
AIとコーディング「解決済み」論への反論
- 「 AIが十分なコードを書ける」という意見は、ソフトウェア開発の本質を理解していない証左
- 本番運用や大規模展開 では、保守性・信頼性・セキュリティ・スケーラビリティといったNFR(非機能要件)がコストの大半を占める現実
- 機能要件ですら完全解決されていない 現状
- LLM活用者の中には ダニング=クルーガー効果 が見られる(出力を読まない人ほど自信過剰)
- コードの中身を読まずに済むプロダクト
- 個人向けソフトウェア(自動化やDIYパッチなど)
- POC(技術実証・製品実現性の確認)
- 悪意あるAI(リスクを自覚し、意図的に危険性を利用)
- 大半の商用ソフトウェアは 低リスク許容 が前提(医療・金融・自動車・防衛・発電・航空など)
AIの責任問題と現実的限界
- AIは責任を負えない (罰則や責任追及が不可能)
- 制御できないものに対して 人間も責任を持てない
- LLMは 遊びや試作には有用 だが、品質・信頼性が重視される現場では不十分
- AnthropicのClaude Code など、実際のAIツールにも多くの欠陥・不具合が存在
コーディングとAIの本質的な違い
- コーディングは 論理性が本質。コンパイラエラーやランタイムエラーは論理の誤りを許さない
- LLMがコード生成で成功するのは、 エラーをフィードバックループで修正 しているから
- LLMは 確率的・統計的なモデル であり、論理的思考や大規模文脈処理が苦手
- ハーネスやテスト、CoTなどの補助技術 で補っても、根本課題は残る
AI活用の現状と課題
- LLMは コード生成・保守で一定の役割 を果たせるが、万能ではない
- モデルが高価になっても 生産性向上とコスト増加が比例しない 局面が存在
- コード品質の見極め能力 が低い人ほどAIコードを過信しやすい
- 「AIで十分」と主張する人の特徴
- 長らくコードを書いていない
- 品質やNFRを軽視
- Sカーブ(技術進化の限界)を理解しない
- 単にAIの方が自分より上手いと正直
サービス品質とAI過剰利用のリスク
- サービスの品質低下(GoogleやGitHubなど)に対する懸念
- 信頼性・責任性より速度重視 の現場に苦言
- AI過剰利用(AI overdose) はスキルの陳腐化やサービス劣化を招く
- マネージャーが現場に 無理なAI導入を強要する危険性
- 顧客満足度やサービスレベル で成果を評価すべき
AI過剰利用の兆候と対策
- 異論や議論への 耐性ゼロ
- AIに依存しすぎ て自分で思考・判断しなくなる
- 長文や深い内容を読まなくなる 傾向
- 人間との交流よりAIとの時間が増加
- スキル維持・向上のためには AIを上回る価値創出 が不可欠
AIとプログラミング言語・仕様策定の現実
- 「 英語が新たなプログラミング言語」論の問題点
- 人間の言語は曖昧で矛盾しやすい
- プログラミング言語やコンパイラはその矛盾を解消するために存在
- AIが自然言語で仕様を完全に理解・矛盾解消するのは困難
- 「 事前に完全な仕様書を作れる」という幻想
- 「 手書きコードから解放された」という主張への警鐘
- 進捗と速度を混同しない
- PR数やSLOCなどの虚栄指標より 実際のサービス価値 を重視
AIと「味」や「創造性」の誤解
- 「 レバレッジは“味”に移った」という主張の限界
- AIはイコライザーではなく増幅器
- 質の低い成果も高い成果も拡大
- 本当に価値ある成果は 人的関与・反復・知識の深さ で決まる
まとめ・提言
- AIの進化は目覚ましいが、万能ではない
- 品質・信頼性・責任性 を犠牲にしてまでAIを過信しない
- AIと人間の役割分担 を見極め、スキルの陳腐化を防ぐ
- AI過剰利用のリスク を認識し、適切なバランスで活用することが重要
私が見つけたのは、AIが怠け者で無能な開発者をさらに怠けさせて、無能にしてしまうってこと。これによって、製品の品質がどんどん悪化していくんだよね。今は大量のコードが出されているから、コードレビューもほぼ機能しなくなってる。怠け者や無能な開発者がひどいコードを出すのを防ぐための手段だったのに、もう誰もそんな量のコードを現実的にレビューできないからね。中にはAIを使ってコードをレビューする会社もあるけど、AIがコードを書いて、AIがレビューするって、どう考えてもおかしいよね。もし決定的な結果を期待しているなら、その愚かさに気づいてほしい。消費者が製品の質の低下に適応するのか、それとも反発して企業に開発者の質を上げさせるのか、時間が経てばわかるだろうね。ちなみに、私は毎日AIを使っていて、怠けず無能でなければ高品質なソフトウェアを作ることは全然可能だよ。